【ワイナリー】
20世紀の初め、ジュヴレ・シャンベルタンに一族の所有する小さな畑を寄せ集めて、アルマン・ルソーがドメーヌを設立しました。
シャンベルタン、クロ・ド・ラ・ロッシュ、シャルムシャンベルタンなどフィロキセラと第一次世界大戦で疲弊した優良な畑を購入しました。世界恐慌でネゴシアンが経営的に厳しくなった1930年代から自社瓶詰めを開始。1959年に2代目のシャルルに引き継がれ、6haだった畑に、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ルショット・シャンベルタンなどを加え13haにまで拡大しました。現在、息子のエリックがドメーヌを取り仕切っています。2012年には、ディジョンのブルゴーニュ大学で栽培学を修めたエリックの娘、シリエルもドメーヌ入りし、次世代の担い手として期待されます。
【畑】
いまでは15haを超えるまでに拡大したブドウ畑は多くが特級畑。村名畑はわずか3haに過ぎず、プルミエ・クリュも4ha弱に止まる一方、グラン・クリュは8haを超える規模。しかもシャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、マジ・シャンベルタン、シャルム・シャンベルタン(一部マゾワイエールを含む)、リュショット・シャンベルタンと、ジュヴレに9つあるグラン・クリュのうち6つを揃える豪華絢爛ぶり。さらにプルミエ・クリュの筆頭、クロ・サン・ジャックまで所有しています。
【栽培】
平均樹齢を40年以上に保つために、定期的に植え替えをおこなっています。除草剤も殺虫剤も使用せず、芽かきと摘房をおこないます。収量制限はDRC並みにきわめて低いのが特徴です。その結果、他の作り手よりも早い収穫が可能になります。これこそが、ルソーのワインに共通して感じられる優雅さの鍵で、各クリマの微妙な違いがワインに反映される秘訣です。
【醸造】
85%程度まで除梗し、15℃まで冷やして、温度が上がるまで低温浸漬をします。前半はピジャージュ、後半はルモンタージュを主とし、併用して合計のマセレーションは18~20日。最高温度32℃までとして、温度調整は基本的にはしません。マロラクティック発酵は、翌年の春におこないます。新樽を使うのは、3アイテムのみ。シャンベルタン、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ100%新樽。クロ・サン・ジャックは、新樽率が年により異なり、70〜100%の新樽。他の特級はすべて1回使用樽100%。多くの樽は、フランソワ・フレール製で、18~20カ月の熟成をします。
2016シャルム シャンベルタン グランクリュ アルマンルソー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- 豊かな果実味に角の丸められた柔らかなタンニン。ルソーの特級の中で最も果実味豊かでチャーミング。
- SOLD OUT
2016クロ ド ラ ロッシュ アルマン ルソー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ルソーが唯一ジュヴレ・シャンベルタンの外にもつクリマ。果実のアロマにミネラル香が折り重なり、タンニンのキメは細かく優雅。アフターにもミネラル感が強く残ります。
- 287,000円(税込)
2019ジュヴレ シャンベルタン アルマン ルソー
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ラズベリーやチェリーなど赤い果実のチャーミングなアロマ。果実味にピュアな酸味がのり、瑞々しい味わい。力強さは抑えられ、張りのある味わい。雑味のないクリーンな味わいに、このドメーヌの底力を感じます。
- 169,000円(税込)