【ワイナリー】
バーンスタイン氏はロワールのトゥーレーヌ出身、クラシック音楽を生業にしている家系。ドイツ人の母方の祖父は著名な作曲家(バッハやモーツァルト等)の楽譜で名高いベーレンライター出版社の創業者で、父(仏人)はクラシックメゾンのラベルを作る仕事に携わっています。
バーンスタイン氏は幼少期からワイン生産地を訪れ、畑や収穫などに接するうちに、その魅力に取りつかれ、ブルゴーニュ・ボーヌで醸造の勉強を始めました。2002年、ヴォーヌ・ロマネにてアンリ・ジャイエ氏の下で研修をした後、南フランス、ルーション地方トータヴェルに8haの畑を購入、自分のドメーヌであるマ・ドゥ・ラ・ドゥヴェーズを設立しました。
ここで造られたワインは、ピエール・ガニェール、マルク・ヴェラ、タイユヴァン、ルドワイヤンなど錚々たるグラン・メゾンにオン・リストされ一世を風靡しましたが、2007年、ネゴシアン・ビジネスを開始するためブルゴーニュに戻ってきました。新星ネゴシアンとして近年J.ロビンソンやA.メドウズなど数多くのジャーナリストから高く評価されています。
【畑】
最高の区画と樹齢の高いブドウの樹にこだわり、買い付けるのはプルミエクリュとグランクリュのブドウのみ。自社畑はジュヴレ・シャンベルタン・シャンポーとマジ・シャンベルタンを所有しています。レンタル契約している畑の所有者名については非公開です。
【栽培】
単にブドウを買うのではなく、契約畑、自社畑問わず、全ての区画において、ドメーヌ・デュガ・ピィの当主ベルナール・デュガの甥でオリヴィエ氏の右腕、リシャール・セガン氏を中心とするチームで一年を通じて樹の手入れから収穫までを行います。ブドウ畑のオーナーには一切触らせないという徹底ぶり。オーナーには「すべて任せて」と宣言しています。
【醸造】
ジュヴレ・シャンベルタンにあるワイナリーで行います。当初はアンリ・ジャイエ氏の教えの通り、以前は、完全に除梗をして造っていましたが、ワインに複雑味、ストラクチャー、スパイシーさなどを与えるため、2009年からは約半分を全房のまま使用しています。「良く熟した果梗はワインの構造をしっかりさせる要素になる」とはいえ、除梗にも気を遣い、実を一切傷つけないで除梗できる機械を2010年に導入しました。
樽は樽職人のステファン・シャサンから調達。フォンテーヌブローの森とジュピーユの森から樽材用の木を伐採し、2年間木材の自然乾燥を行い、乾燥後の樽材はステファン・シャサンに運び入れて製樽します。焼き加減は非公開。全ての工程において一切の妥協を許さず、樽職人のステファン・シャサンが新ヴィンテージの味わいを見ながらそのワインにあった樽の焦がし具合を見極めています。グランクリュは新樽100%、プルミエクリュは新樽50%使用しています。
2016ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ シャンポー オリヴィエ バーン スタイン
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- 果実味が全面にでたスタイリッシュで磨かれたブーケ。官能的な味わいから、美しく上品に熟した味わい。品格と長い余韻、そして上質な酸味と凝縮されたタンニンのバランスが非常によく、長期熟成により本領を発揮します。
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