フィリップコラン - ワインプラザYUNOKI

【ワイナリー】

ミッシェルコラン・デレジェの二人の息子が、兄のフィリップと弟のブリュノとに2003年ヴィンテージの後に分離して独立したのがはじまりです。
父が出荷のための倉庫にしていた建物を改装してセラーにしました。家族の畑を借りたり、ブドウを買ったりして、父の時代よりも大きくしました。
フィリップは、醸造家のジェラルディーヌ・ゴデを右腕としてブドウ栽培とワイン醸造に専念しています。

【畑】

フィリップが所有するブドウ畑は9ha程度ですが、これに加え、2.5ha分ほどのワインをネゴスとして生産しています。アペラシオンは当然、お膝元のシャサーニュ・モンラッシェが中心で、ショーメ、シュヌヴォット、ヴェルジェ、モルジョなどの1級畑を所有しており、サントーバンやサントネイ、マランジュにも畑を所有しています。ただし、このドメーヌでもっともきらびやかに光り輝くのは、ピュリニー・モンラッシェにあるふたつのクリマ、特級シュヴァリエ・モンラッシェと1級ドゥモワゼルです。シュヴァリエ・モンラッシェは一族の所有面積が計0.30haあり、このうち0.07haはいまだミシェルがワイン造りをしていますが、残り0.23ha分をフィリップが栽培、醸造しています。ドゥモワゼルはカイユレの南端に位置する0.6haのクリマで、小道を挟み向こうはモンラッシェ。所有者は３軒しかなく（ほか２軒はギィ・アミオとミシェル・コランの従兄弟のベルナール・コランでしたが、後者は2007年にミシェル・ピカールに畑を売却）、フィリップ・コランが所有するのはこのうちの0.1ha。年にわずか２樽しか出来ない、幻のワインです。

【栽培】

シャルドネはギュヨ（長梢）、ピノノワールはコルドン（短梢）で仕立てます。弟同様、除草剤を止め、鋤込むようにしたり、ピノノワールは草を残して湿度が上がりカビがでるのを防いでいます。
収量制限は、春の厳しい芽掻きを中心として、必要なら摘果をおこないます。除葉もおこない、風通しを良くするためブドウの房を中心とした40cm幅で北側の葉をすべて摘み取ります。直射日光を避けながらカビを防いでいます。除葉による、糖度も問題はないと考えてます。また、樹の高さを1.15mから1.3mに統一しています。

【醸造】

ステンレスタンクと空調付の樽セラーで、父親から習った醸造法を守っています。
赤ワインでは、100%除梗し、10~12℃で、4~16日の低温浸漬をおこないます。発酵は、22~32℃で、15~21日間浸漬させます。ピジャージュとルモンタージュは、年や区画だけでなく毎日のテイスティングで調整しています。ほとんどがマーキュリー社の樽で、新樽率は30%程度。澱引きは瓶詰め直前の1回のみ。シャサーニュの造り手なので赤ワインの生産量も多く、こちらは柔らかな果実味とともにしっかりとした骨格が感じられるタイプです。父ミッシェルのちょっとしなやかで10年後も問題ないというパワフルスタイルというよりも、むしろしなやかなスタイルを目指しています。
白ワインでは、ステンレスタンクで天然酵母で発酵を開始し、比重1.04になったら樽に移します。これは、気温の低いシャブリでよく見られる手法です。熟成期間は12～15ヶ月。樽香に支配されるのを避けるため、228Lのブルゴーニュ樽のみではなく、400～500Lの中樽も使います。新樽率は村名で20%、1級で30%。シュルリーやバトナージュは2006年はわずかでしたが、2007年はしっかりとおこなうなど年によって大きく異なります。父や弟同様に、収穫の直前の8月か9月に(10ヶ月熟成後）瓶詰め。必要なら軽く清澄し、さらに軽く濾過して瓶詰めをおこないます。

2017マランジュラヴィーニュブランシュブランフィリップコラン

ブドウ品種: シャルドネ
タイプ: 白ワイン
ボディ: 辛口
味わい: アカシアなどのフローラルな香り、酸味は穏やかでミネラル感と透明感を感じます。フィリップの尋常でない厳しいブドウの選別により出来るシャルドネの美しい味わいです。; SOLD OUT

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