【ワイナリー】
グロ一族の歴史は、1830年に、オートコートのショー村からヴォーヌ・ロマネ村に移住してきたアルフォンス・グロに始まります。
その後、ルイ・ギュスターヴ、ジュール、ルイと4代に渡ってワイン造りをおこなってきました。ルイの4人の子供たち(ジャン、フランソワ、ギュスターヴ、コレット)が独立したことから、現在4つのグロ一族のドメーヌ(ミシェル、アンヌ、グロ フレール エ スール、アンヌ・フレンソワ)があります。
フランソワはジャンとともにワイン造りをしていましたが、独立してフランソワ グロとしてドメーヌを設立。その後に娘のアンヌが加わり、ドメーヌ・アンヌ・エ・フランソワ・グロのラベルでリリースしていた時期もあります。今は、アンヌが引き継ぎアンヌ グロとして表記しています。
ドメーヌ ミシェル・グロやドメーヌ グロ・フレール・エ・スールとは従兄弟にあたる間柄で、ジャン・グロを父に持つミシェルやベルナールと違い、ジャンの兄弟フランソワの一人娘として育ったアンヌ。1984年までは文学の勉強をしていましたが、その後はボーヌとディジョンで栽培・醸造を学び、1988年には22歳という若さで父からドメーヌを引き継ぎました。
彼女が引き継ぐ前は、ワインの3/4がバルクワインとして地元のネゴシアンに売られていましたが、1990年ヴィンテージより完全な蔵元瓶詰ワインとなりました。翌年には、畑を3haから6.5haに拡大し1995年には現名義となるドメーヌ・アンヌ・グロに改名。2007年には父が25年間ベルナールに貸していた0.76haのエシェゾーのロアショースを取り戻しました。
固定観念や先入観にとらわれず、常に可能性を追求するアンヌは好奇心が旺盛で、全て自ら実践し、最適な手段を選択してきました。
ブルゴーニュ屈指の女性醸造家と評され、まさにエレガンスを体現したかのようなピュアで滑らかなワインを生み出すアンヌですが、父からドメーヌを引き継いだ当初は、若い女性当主というのは非常に珍しく、男社会であったブルゴーニュでドメーヌの看板を背負うことは決して容易ではありませんでした。「常に全力疾走でやってきた」という彼女の言葉からは、たった一人でドメーヌをトップの地位まで引き上げる中で行った膨大な数の試行錯誤と、並々ならぬ努力の跡が容易に伺えます。
一方で、ファム・エ・ヴァン・ド・ブルゴーニュと呼ばれる女性醸造家団体に早期から所属しており、ブルゴーニュにおける女性ドメーヌの地位向上にも大きく貢献しました。
現在3人の子を持つアンヌは、2008年に夫と新設したミネルヴォアのワイナリーとブルゴーニュの両ドメーヌでの仕事と家族との時間に全てを費やしていますが、とりわけ長女のジュリーとは畑とセラーで長い時間を共に過ごします。というのも、2015VTからはジュリーが本格的に醸造に参画し、次期当主へ向けて道を歩み始めたからで、アンヌが築き上げた大切なドメーヌがこうしてまた更なる高みへ上がっていくことに大きな期待を寄せずにはいられません。
【畑】
特級畑は、クロ ド ヴージョ、エシェゾー、リッシュブール。村名畑は、シャンボール ミュジニー、ヴォーヌ ロマネ、広域では、オート コート ド ニュイ ルージュ、ブルゴーニュ ルージュ、オート コート ド ニュイ ブラン、ブルゴーニュ ブランで、どのアペラシオンも少量の生産量です。特に、クロ ド ヴージョ、リッシュブール、ヴォーヌ ロマネの畑のブドウ樹は1900年頃に植えられたもの。特に、ヴォーヌ ロマネのレ バロー区画は、わずか0.39haの極小区画です。
【栽培】
固定観念や先入観にとらわれず、常に可能性を追求するアンヌは好奇心が旺盛で、全て自ら実践し、最適な手段を選択してきました。有機的に栽培し、性ホルモン剤で虫害を避けていますが、有機農法で多用される硫酸銅や硫黄の散布をせず、土壌の有機物を育てて自然堆肥を活用しています。収穫タイミングもアペラシオンごとに大きく異なります。8月末に開始することもあれば、ブドウが完熟するのを辛抱強く待ち9月末にようやく始めることもあります。
【醸造】
ブドウは100%除梗され赤はコンクリートタンク、白はステンレスタンクで12〜15日間発酵させます。なるべく早い発酵を促し、時には培養酵母を添加することもあります。澱引きは、瓶詰め前に1回おこなうのみで、樽熟成期間は、15ヶ月と短め。樽の選定にもこだわりがあり、異なる樽を仕入れてはオークの種類や焦がし具合など、様々な組み合わせを試しました。その結果として、現在はアリエ産のオークを好み、樽は大部分をダミー社とベルトミュー社から、一部をフランソワ・フレール社から購入しています。新樽率は、広域で30%、村名で50%、特級で80%と高めになっています。
2018ブルゴーニュ シャルドネ ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- シャルドネ
- タイプ
- 白ワイン
- ボディ
- 辛口
- 味わい
- リンゴ、白桃、洋ナシなどの完熟した果実に、バターやヘーゼルナッツのヒントが香るアロマ。非常にフレッシュな果実味が口の中に広がり、しなやかで優しい余韻につながります。
- 9,130円(税込)
2018ブルゴーニュ ピノノワール ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- 赤系果実に軽いスパイスの混ざった黒系果実のアロマ。口に含むと上質な果実味と柔らかいタンニンがうまく一体化してミディアムボディーを作り、実にエレガントなフィニッシュへと向かっていきます。ACブルゴーニュの中で最高のワインのひとつです。
- SOLD OUT
2019ブルゴーニュ シャルドネ ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- シャルドネ
- タイプ
- 白ワイン
- ボディ
- 辛口
- 味わい
- リンゴ、白桃、洋ナシなどの完熟した果実に、バターやヘーゼルナッツのヒントが香るアロマ。非常にフレッシュな果実味が口の中に広がり、しなやかで優しい余韻につながります。
- 10,960円(税込)
2019ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ ブラン キュヴェ マリーヌ ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- シャルドネ
- タイプ
- 白ワイン
- ボディ
- 辛口
- 味わい
- 熟したリンゴ、洋ナシなどのフレッシュでエキゾチックなアロマ。樽熟成による程よいボリューム。中盤から石灰土壌に由来するミネラルがヨードや塩気となって現れ、奥深さと素晴らしい余韻につながります。
- 10,960円(税込)
2019ブルゴーニュ ピノノワール ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- 赤系果実に軽いスパイスの混ざった黒系果実のアロマ。口に含むと上質な果実味と柔らかいタンニンがうまく一体化してミディアムボディーを作り、実にエレガントなフィニッシュへと向かっていきます。ACブルゴーニュの中で最高のワインのひとつです。
- SOLD OUT
2019ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ ルージュ ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- ラズベリー、プラム、ブラックチェリー、スミレに加えて皮革のアロマ。甘くてスムーズな口あたりで、わずかに感じる薬用ハーブのニュアンスと肉付きの良さが見事に調和。フィニッシュに感じるタンニンは柔らかく官能的。このアペラシオンとしては比較的リッチでフルボディな味わいです。
- SOLD OUT
2019シャンボール ミュジニー コンブ ドルヴォー ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- レッドカラントやラズベリーのピュアな果実にバラやスミレなどの芳香豊かなアロマ。生き生きとしたザクロやクランベリーのフレーバーはジューシーな酸と柔らかなタンニン、洗練されたミネラルによってバランスを取っています。赤系果実とフローラルのノートのおかげでエレガントな風味が最大限に引き出されています。
- SOLD OUT
2019ヴォーヌ ロマネ レ バロー ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- レッドカラント、ブラックカラント、リコリス、スパイス、ラベンダーなどの円熟したアロマ。非常に柔らかいタンニン、ラズベリージャムやストロベリーに加え、花やスパイス等の香りがしっかりと感じられます。村名とは思えないほどの出来栄えです。
- 42,130円(税込)
2019エシェゾー レ ロアショース グラン クリュ ドメーヌ アンヌ グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- レッドカラント、黒系果実のリキュール、バラの花びら、スパイシーな木のアロマ。円熟感と力強さは、酸と噛み応えのあるタンニンによってしっかりとしたストラクチャーが造られています。フィニッシュまで心地良い張りが続き、スパイシーさを伴う素晴らしい果実の余韻が楽しめます。
- 62,540円(税込)