【ワイナリー】
グロ一族の歴史は、1830年に、オートコートのショー村からヴォーヌ・ロマネ村に移住してきたアルフォンス・グロに始まります。
その後、ルイ・ギュスターヴ、ジュール、ルイと4代に渡ってワイン造りをおこなってきました。ルイの4人の子供たち(ジャン、フランソワ、ギュスターヴ、コレット)が独立したことから、現在4つのグロ一族のドメーヌ(ミシェル、アンヌ、グロ フレール エ スール、アンヌ・フレンソワ)があります。
ジャンは、ドメーヌ ジャングロとして活躍したのち1995年に引退し、96年にミシェルを含む3人の子供に分割相続されました。
長男のミシェル・グロは、リシュブールを妹のアンヌ・フランソワーズに譲る代わり、ジャン・グロの看板となるモノポール畑、ヴォーヌ・ロマネ1級クロ・デ・レア2.12haを継承しました。また、ジャン・グロのラベルが消滅するはるか以前から、実質的にジャン・グロのワインを造っていたのもミシェル・グロです。
【畑】
ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ、シャンボール・ミュジニーに畑を所有しています。特級畑としてはクロ・ヴージョの最上部に0.2haの区画を所有しています。もっとも広い畑はブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイで、その面積は10haを超えます。これはジャン・グロとは別にミシェル・グロが若い時からコツコツと広げた区画です。
【栽培】
リュット レゾネ(減農薬農法)で栽培し、表土の深いところではカヴァークロップを生やしていますが、それ以外では接触式除草剤を用いています。鋤き返すことには反対で、また有機栽培やビオディナミで使用を認められる銅よりも、化学合成農薬を少量、回数を減らして使用。手収穫時に畑で厳しく選果しています。
【醸造】
赤ワインの醸造は手摘みで収穫後、ブドウ畑の中で選果。3〜6人の摘み取り人に対しひとりの選果人をつけています。 醸造所に運ばれたブドウは100%除梗します。自生酵母による万が一のトラブルを好まないミシェルは、培養酵母を用いてアルコール発酵。発酵の前半でルモンタージュ、後半はピジャージュによって抽出を行います。発酵終了時に品温を35度まで上げて、タンニンと色を抽出します。1996年以降、ドメーヌでは補糖を一切せず、万が一、熟度が足りない場合には減圧蒸留器で一部の果汁を濃縮してから戻します。プレス後1週間静置してから、細かな澱とともに樽に移動します。
ブルゴーニュ・ルージュとブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイの樽熟成は、最初の6ヶ月を大樽で行い、その後、1〜3年使用した小樽に移して12ヶ月続けます。
焼きの強い樽を好み、村名で30〜40%、1級で50〜80%、特級のクロ・ヴージョで100%。樽熟成は20ヶ月と長めです。
ミシェル・グロのワインは濃いめの色調をもち、果実味が前面に出て、オークの香ばしいフレーバーが豊かに香るタイプ。しかしながら、アペラシオンごとのテロワールはそのテクスチャーの中にきちんと表現され、ニュイは力強く、ヴォーヌは気品があり、シャンボールはシルキーです。 また生産量の多いオート・コートは、価格の割りに質が高く、ラインナップの中でもとくにお値打ちの1本です。
2019ニュイ サン ジョルジュ プルミエ クリュ ミシェル グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- 土っぽさと腰のある飲み口で、果実味が豊かでタンニンと酸が滑らかで口当たりのよい味わい。力強さとエレガンスを兼ね備えた印象です。
- 13,560円(税込)
2020ブルゴーニュ コート ドール ルージュ ミシェル グロ
- ブドウ品種
- ピノノワール
- タイプ
- 赤ワイン
- ボディ
- ミディアムボディ
- 味わい
- こちらのコート・ドール・ルージュは、以前までブルゴーニュ・ルージュとして売られていました。赤系果実の香りが非常に華やかに香り、凝縮感のある果実味と生き生きとした酸味のブルゴーニュ・ルージュです。
- 4,570円(税込)
2020ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ フォンテーヌ サンマルタン ブラン ミシェル グロ
- ブドウ品種
- シャルドネ
- タイプ
- 白ワイン
- ボディ
- 辛口
- 味わい
- ミネラル感とフレッシュさが強く感じられます。コルトンやペルナンヴェルジュレスの白に通ずる味わいです。
- 5,520円(税込)