シャトー・ドルシュヴィールは、アルザスのコルマールから、20kmほど南に位置するオルシュヴィール村にあります。シャトーの歴史は、ローマ法王が隣町の教会の奉納に滞在した11世紀初期、1049年まで遡ります。1513年にはストラスブーグの司教が土地を買い取り、フランス革命後の1854年に現在の所有者アルトマン家が購入しました。1986年から畑を広げ、現在は23haを所有。そのうち2.5haが5つのグラン・クリュ(Rangen, Kitterl ,Kessler,Pfingstberg ,Kitterl)であり、また、有名なBollenberg, Hueben, Enchenbergを独占所有しています。
凝縮感があり、長く、奥深く、高い熟成能力を誇ります。ランゲンならではの特徴として、酸味と塩味の調和があげられます。若いうちは閉じた硬い印象を受けるワインですが、5年から7年の熟成後、その本質を表し始めます。この区画のピノグリは、ほぼ毎年、貴腐菌が付着します。
2003年は、記録的な暑さと異常な乾期にみまわれ非常に早熟の年でした。特に若いブドウの木と混植が非常に苦しんだ厳しい年。低い酸味ですが、しかし見事なタンニンとミネラル感が備わっています。ほのかな半甘口に仕上がっています。
ブドウ品種:ピノグリ100%
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