シャトー・ローザン・ガシーは、マルゴー地区に位置するメドック2級シャトーで、17世紀後半まではお隣のローザン・セグラの一部でした。
創始者のピエール・デスムズール・ド・ローザンはワイン商でもあり、同時にラトゥールの貴族に仕える農業経営者で、徐々に資産を増やし、広いブドウ畑を購入していました。自からが作ったワインを販売するためにロンドン行きの船を貸し切り、自ら船の中でワインを売っていたこともあったそうです。
1855年の格付けでは、ローザン・ガシーは第2級となりました。1946年、パリとその近郊地域を相手にしていたワイン仲介人のポール・キエが、シャトーを購入します。1968年、シャトーは彼の息子ジャン・ミッシェルに引き継がれました。1995年からはジャン・ルイ・カンプが経営に加わり、2001年にはジャン・ミッシェルの子供アン・フランソワ・キエとジャン・フィリップ・キエが加わり、現在に至っています。
やさしく柔和なアロマとやわらかなボディは最も女性向なボルドーワインのひとつとして親しまれています。
熟成により花開いており、酸味やタンニン、果実味が完全なまでに溶け合い、見事な一体感を醸し出しています。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン