ピエモンテ北部、アルプスに程近い位置にガッティナーラの丘があります。この地域ではネッビオーロをスパンナと呼び、スパンナの最高峰と称されるのがDOCGガッティナーラです。アントニオーロは1948年にマリオ・アントニオーロによって設立されました。畑はガッティナーラの丘の南面に12haを所有し、この地域を代表する単一畑を3つ(レ・カステッレ:1.5ha、オッソ・サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha)所有しています。
50年以上前にはガッティナーラのワインはバローロと同格かそれ以上の地位と名声を得ていました。この地ではネッビオーロはスパンナと言う名前で呼ばれ、ランゲよりも北に位置し冷涼な気候と、アルプスに由来する土壌で花崗岩が主体のため、ワインはより豊かな酸とミネラルに富むものになり、ランゲ地区のがっちりとした酒質とは違う繊細なタイプに仕上がります。
旨味のある酸とシルキーな口当たり。この地域にしかない綺麗で繊細な味わいながら、余韻にはしっかりとした満足感を残してくれます。この余韻の複雑味は、高い樹齢と熟成から生まれた深みに由来しています。
ブドウ品種:ネッビオーロ