イタリアのピエモンテ州は、長期熟成型の高級赤ワインして長い歴史を誇り、時にワインの王とも称賛される世界に名立たる名醸地です。
イタリアを代表するバローロは、ネッビオーロ種の力強さ、厳格さ、深遠さが特徴で、『ワインの王であり、王のワイン』といわれています。その味わいは数十年の時とともに進化を遂げていきます。
ピエモンテ州にある「マルケージ・ディ・バローロ」の歴史が始まったのは、正確には1807年。
バローロの伯爵カルロ・タンクレーディ・ファッレッティが、フランス貴族の娘ジュリエット・コルベール・モレヴリエと結婚してからのことです。
伯爵のワイン醸造業を継承したのは、アッボーナ家の人ーです。
ピエトロ・アッボーナにとって、城とともに伯爵所有のブドウ園を購入することは簡単なことではありませんでした。ようやく念願のワイン事業を継承することができたのです。
国内外で高評価を得ているマルケージ・ディ・バローロのワインは、現在45カ国に輸出されています。
とくに日本、香港、シンガポール、中国、韓国などのアジア諸国、オーストラリア、インド、モルジヴなどへの輸出が目立ち、バローロの銘柄の中では突出した人気を誇っています。
カンヌービ、サルマッサなどの複数のクリュ・バローロをブレンド。
スロヴェニアンオークの大樽にてゆっくりと熟成の後、12カ月瓶詰めした状態でセラーで熟成させてから出荷される、こだわりのバローロです。
力強い赤が印象的で、ベリーフルーツの香りの後にスパイス、なめし革、タバコ、コーヒー、甘草がほのかに漂います。力強く奥の深さを感じる一口目のあとには、芳香が鼻腔を抜けていきます。
ブドウ品種:ネッビオーロ