シャトー・オルム・ド・ペズは、サン・テステフに18世紀半ばに設立されたシャトーです。シャトーの名前は、畑に植えられていた古いニレ(楡)の樹(=オルム)に由来しています。サン・テステフの中でも、安定した品質と価格でも人気のシャトーのひとつです。1940年からは、ポイヤックの名門、シャトー・ランシュ・バージュを所有するカーズ家によって運営・管理されており、醸造技術、品質共に更なる向上をしています。
恵まれた土地から生まれるワインはコクがあり、洗練された味わいで評判を得ています。
畑は、砂礫質で泥灰石灰質の土壌である約35ha。醸造は温度管理されたステンレスタンクで発酵、その後新樽比率50%で12〜15ヶ月間の樽熟成を行っています。造られるワインは、タンニンが強く、構成もしっかりとしている、サン・テステフらしいスタイル。芳醇なアロマがあり、ふくよかな、甘く肥えたような味わいが特徴です。
いきいきとした酸をもったブラックベリーなどの果実の香りが印象的。カベルネとメルロ、両者の特徴がよく表れタンニンはまるく、口当たりは非常に柔らかい。樽由来のトーストの風味もきれいに調和しています。
ブドウ品種:メルロ ー、カベルネ ソーヴィニヨン 、 カベルネ フラン、 プティ ヴェルド