シャトー・ブラネール・デュクリュは「シャトー・ベイシュヴェル」の向かいに位置しており、この2つのシャトー以外にも、2級シャトー「デュクリュ・ボーカイユー」、4級シャトー「サンピエール」などの有力シャトーが集まっています。サンジュリアンの中でも、北側の「レオヴィル・ラスカーズ」などが集まっている一帯と並んで、素晴らしいブドウ畑があることで知られています。
シャトー・ブラネール・デュクリュの畑は、すぐ近くにあるデュクリュ・ボーカイユと比べてかなり平坦ですが、ガロンヌ川によって運ばれてきた珪土質の砂利が多く砂礫質であるため、水はけが良いのが特徴です。また、海抜「約21m」と比較的高めのため、日照量も多くなり、良いブドウが出来るのだそうです。
そのため、これらのシャトーと比べてボディの力強さが勝り、ややスパイシーな魅力を備えたワインが造られるのです。その濃厚な果実とエキゾチックなアロマ、チョコレートなどの風味がブラネール・デュクリュの持ち味となっています。
シャトー・ブラネール・デュクリュの畑は、サン・ジュリアンに入ってすぐ左手、銘酒街道の西側に位置しています。栽培面積は60haと中程度の大きさで、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー22%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%の比率で植えられています。カベルネ・ソーヴィニヨンの比率がやや高めなのが特徴です。
カシスやモカのアロマが広がり、甘く香ばしいオークのニュアンスが感じられます。濃厚で、複雑味と深みのある芳醇な味わいです。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィ二ヨン、メルロー、カベルネフラン、プティヴェルド