モレ・サン・ドニ村にあるドメーヌ・マニャン。有機的かつテロワールに合った栽培を行い、熟成にはフランソワ・フレールのDRC仕様を用いるなど、挑戦的なワイン造りで評価を上げています。生真面目で優れた生産者として知られるミッシェル・マニャンは本拠地モレ・サン・ドニに加え、ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニィから長熟で素晴らしいワインを造り出す、老舗ドメーヌ。
ミッシェルは4代目として栽培、醸造に従事してきました。真面目で思慮深い性格はメゾン・ルイ・ラトゥールの畑の管理を任されていたことからも、その栽培の腕は確かです。
1993年までは彼が父ベルナール・マニャン氏から受け継いだ畑の葡萄をモレ・サン・ドニの協同組合に納めてきましたが、彼の息子、世界中でさまざまな経験を積んだフレデリックの説得により、以後全ての葡萄で自社でのワイン造りを行いはじめました。また同時にワインの醸造をフレデリック氏に任せるようになりました。
フレデリック氏のワイン造りによって、エレガントでフィネスのある長命なワインが造られるようになり世界のメディアから注目され、多くの称賛を得るようになりました。現在はフレデリック氏が5代目当主として活躍し高品質なワイン造りを行っています。
本拠地モレ・サン・ドニの特級畑であるクロ・サン・ドニは、豊かなミネラル感によってもたらされる精妙な酒質が特徴で、その真価は熟成により華開きます。息子フレデリックのネゴシアンも有名だが、このワインは父ミシェルのラベルでリリースされる自社畑のドメーヌもの。
深めにルビー・紫色。濃厚で複雑な香りにはダークチェリー、トリュフ、獣肉、シナモンが表れます。濃縮して構造がよく、味わいのバランスは完璧です。構造もタンニンもしっかりと締まっており、高い酸から長期熟成ができるでしょう。とても長いフィニッシュにはミネラルが豊富に表れます。